「ねぇー伊世ちゃん、今日空いてないの?」 今日は、皐月と一緒に登校してない。 そういう日を狙って、こうやって話しかけてくる。 ただただ邪魔。 朝からやめてもらえない? ほんと。 「はぁ、空いてない。」 あたしは、溜息をつき鬱陶しそうにその男を避けて歩く。