「いいんだよ、気にしないで。」 未紗はやさしく微笑んだ。 「ありがとう。」 「ほらっ、もうすぐ授業だよ。」 未紗がしんみりとした雰囲気を追い払うようにいつものテンションに戻った 。 「そうだね、授業と言うなのお昼寝タイム。」 「えー、あたし逆に寝れない。あんなぎゃーぎゃー煩いのによく寝れるよね。」 未紗が隣の席に座りながら、身体はあたしの方に向いている。 長い脚を組み直して。 …嫌味か。