月 —Moon—




でも、あたしがあの人種の人達と関わっても確かに得はしない。



だから、気にしなくていい、そう、あたしは今まで通りの生活をおくる。



「伊世、何か考え事?」



この話しかけてくれた子は、あたしの幼馴染。


工藤 未紗

幼稚園のころからの友達。



「なんでもない。」



「ほんとに?」



あやしまれている。



きっとバレバレなんだろうなぁ。