「徹也!高校まで送ってって〜!」 どうやら、いつもの皐月に戻ったようだ。 よかった…。 徹也の表情も少しホッとしているように見えた。 「わかりました。」 あたしたちは、いつもの車に乗り込んだ。 「これじゃあ、ほぼ昼からだね〜。」 皐月がニコニコしながら言った。 「なに、半分以上それ、あたしに対しての嫌味かなんか?」 あたしは、軽く皐月を睨みつけた。