…いねぇし。



どこいったんだ?



少し離れたところまでバイクを走らせた。



そしたら、伊世らしき女がいた。



…伊世だ。



携帯を片手にフラフラ歩いている。




…大丈夫かよ。



俺は伊世の元へ行こうと思いバイクを走らせようとした時だった。




伊世の前にフルスモークの車が停まった。



…は?



そして、伊世は躊躇することなく当たり前にその車に乗り込んだ。