救い出す? 何から? あなたたち、暴走族を許せないあたしをどうやって救い出すの? ははっ、笑わせないでよ。 「……帰る。」 「…伊世っ、」 未紗の顔を見たら目が赤く腫れていた。 未紗は、亞空鴉の奴等に頼ってみたらどうだって思ってるんだろうなぁ、きっと。 …でも、あたしは信用できない。 「ごめん、未紗。」 そう言ってあたしは、亞空鴉の溜まり場を後にした。