ここ、どこだろう? 見慣れない。 「…ここどこ。」 「溜まり場。」 溜まり場…? 嫌な予感。 「安心しろ、ここは安全だ。」 安心? できるわけないじゃない。 耳を澄ましてみれば、外からはバイクの音、男たちの喋り声。 塔郷 隆二はあたしが寝ているベッドの近くにある椅子に腰掛けてきた。