蒼の動きが止まった。 目を見開いて、顔を赤くしている。 風邪か? いつのまにか手に握らされていたホットココアを蒼の手にいれる。 蒼「…おいっ、これ俺がお前にあげたやつなんだけど…。」 ハッとした蒼が言った。 『蒼もお前って言ってるで。ニヤッ 蒼の顔が赤かったから風邪ひいてんのかなーって。感謝しいや。』 そう言ってあたしはひいてた毛布をカバンに詰めて 上着を羽織った。 『またね…』 そう言って、フッと笑った。