ガチャ… 『失礼します…』 遅刻をしてしまったから、恐る恐る中に入った。 理「如月 紅ちゃんかな?よく、来たね。愁から聞いてるよ。そこ、座りな。」 理事長は、優しく笑った。 『はい、失礼します。』 理事長の向かいに腰掛けた。 けっこう若そう。 優しそうな人だ。 顔も…悪くない…。 懐かしい感じがする…この人。 理「ところで、紅ちゃん。今、何時かわかるかな?」 少し声のトーンが低くなった理事長にあたしは覚悟を決めた。