校舎の中は、外見と同じように綺麗やった。 『これほんまに学校なんか。』 学校かどうかわからなくなるほど、広かった。 HR中なのだろうか、廊下はシンとしていた。 『あ、理事長室あった。』 この学校の理事長は愁くんの知り合いらしい。 コンコン 「…どうぞ。」 少し間をあけて中から声が聞こえた。