テクテク



龍が私に近づいてくるような音が聞こえた



ギュ



後ろから抱きしめられる



クルッ

ギュッ



「さくら?何がきになる?」



ビクッ



「ん?どうした?」



「龍、に…」



「俺に?」



「龍に女がい、る」



「あ?あぁいるぞ?」



当たり前だろみたいな顔をして言った



「え?」



「お前、おれの女だろ?」



「…っ」



いつもなら嬉しい言葉も今は嘘にしか聞こえない



「っ、なぁ、俺の女だろ?さくら…」



抱きしめる力を強くする



何も答えない私にしびれをきかしたのか焦るように聞いた



「何があったんだ?さくら?」



「龍が、浮気、して、た」



「は?なにいってんの?」



龍はばかだろこいつみたいな顔をして言った