できると思えば思うほど、やっぱりダメかもと思う自分がいる。

 華音有はもう跳べないのかもしれない。いや、そうとは決めつけられない。

 気持ちが暗くなり、無理矢理、光を差し込ませても、ますます暗くなるだけ。

 気持ちが暗いから、周りも暗く見える。
 んっ!?

 暗く見えるのではなく、本当に真っ暗闇の中にいる。
 さっきまで、ほのかにオレンジが混じった白い光で包まれていたのに。


 目の前の世界は一体何なのか。さっぱり分からない。

 眩しい。

 目をつぶったが、強引に薄目を開けて見ると、氷が割れていて、そこから光が差し込んでいる。

 どんどん光の量が多くなる。

 もう、目を開けられない。

 まぶたを閉じても、眩しい光が差し込んでくる。

 どんどん光に包まれて、包まれて・・・

 
 私は、どこにいるのだろう。
 どういう世界にいるのだろう。
 分からない。