「奈田!」



私を呼ぶその声に少し肩をすくめながら振り向く。



「な、なんですか?」




そこには英語の先生がいた。




「ノート提出、したよな?」




「昨日のですか?はい」




おかしいな、なんて呟く先生。




「お前の前の出席番号の奴誰?」




「え…っと、早馬くんです、確か」




先生は顔をしかめる。



「申し訳ないけど早馬を教室から呼びに来てくれないか?」





え………早馬くんと会話したことないんですけど…




「頼むよ、奈田」





「わ、わかりました…」




放課後だけど、教室いるかな?




取り敢えず行ってみよう。