「俺ね、愛衣ちゃんに隠してることがあるんだ」 神谷さんが次に言った言葉は、 私が予想した「ごめんね」でもなくて、 「いいよ」でもなかった。 隠してること・・・・・・・? 抱きしめる力を弱めて、私との距離を作る。 神谷さんの温もりがまだ残ってる。 「ずっと、隠してるつもりだったけど。」 そう言って、いつも必ず被っていたキャップをとった。