たぶん。






この飴は羽生さんが私が喜ぶと思って持ってきたもの。







たぶん。





この飴で泣いてる私を励ますため。





たぶん。





これは羽生さんの優しさ。





全部全部分かってるはずなのに、





「いらない!」




そう返してしまった。





「羽生さんは神谷さんじゃないでしょ。そんなマネしないでください!」



冷たい言葉だけを部屋に残し、部屋を後にした。





はあ、こんなのただの八つ当たりじゃない・・・。