「間もなく電車が到着します。お乗りの方は・・・」 駅のホームにアナウンスが響く。 それを合図に、私はイヤホンから流れる音楽を消す。 電車をぼんやり待っていると 12月の風がそっと吹く。 体に突き刺さるような冷たさに、思わず目を閉じた。