恋色電車




扉の方から声がした。





振り向くとそこには、羽生さん。






「すいません。でも、1人でできますよ」




気持ちはありがたかったけど、やっぱり他の人を手伝わせるなんて申し訳ないよ。





「いいよ。これぐらい」






「でも・・・・」





「さっき、手伝ってって言ってきたのは、そっちでしょう?」





痛いとこ突かれた。





「その通りです」




「じゃあ、手伝うよ。それにさっき廉のお姉さんに怒られたし」





「よ、よろしくお願いします」