その視線は間違いなく目の前から。 「なんですか?」 「いや。愛衣ちゃんてかわいいなぁ~って」 その言葉で私の体の体温が上昇する。 絶対、顔赤いよね。 その顔を見られないように俯く。 「・・・・・あっ!」 いきなり大きな声が聞こえてビックリ。 弟さんを見ると、その目線は窓の外。 そちらに私も顔を向ける。 お店の前には黒い車が止まっていた。