ソファーに横になる。 体は疲れているはずなのに、眠ることができなかった。 耳の端に、美桜がシャワーを浴びているらしい音が聞こえる。 今はそれが、この広い空間に一人じゃないと感じられる唯一の音だった。 美桜はここで、いったいどれだけ一人の夜をで過ごして来たのだろう…。 淋しさすら忘れてしまうほどの時間。 窓まで歩いていくと、カーテンを開けた。 今日は綺麗な満月。