遠目で見てもわかる遥希の綺麗な横顔に、1人見とれていた。 さっきまでの勢いは、遥希を見つけた途端に風船のように萎みだし、緊張が一気に込み上げて来くる。 何て声を掛けたらいいのだろうか…。 自分の周りだけ、時間が止まったように感じる。 行き交う人混みの中、1人立ち尽くす私を不思議そうに振り返る視線。 それすらも今は気にならなかった。 ドキドキ高鳴る心臓に、どうか静かにして欲しいとお願いする。 遥希に聞こえてしまうから。