ライブが終わった後、鳴り止まない歓声が響く中、興奮に包まれたまま走り寄って来る遥希。


「美桜、惚れたか?」


子供みたいな笑顔。



あの時…



遥希の言葉が、あまりにも真っ直ぐすぎて。


遥希の瞳が、あまりにもキラキラ眩しすぎて。



何も答える事ができなかった。




だけど、本当はね……。



遥希の事、もっともっと知りたいって…そう思った。