ねぇ、春斗。



私はこのとき、夢に出てきた女の子の言った言葉の意味が、全然わかっていなかったの。



春斗がそんなに長くは生きることができないって…わかっていたのに。


それなのに、その現実を甘く見てた。



10年後、春斗は私の隣にはもういなくて…。




こうやって、笑い合うことも、


こうやって、触れることも、




全て、限られた時間の中でしかできない。




そのことを…私がもっと早く理解していればよかったのかな?






ごめんね、春斗。




ごめんね……。