「全く…二人とも、来るのが遅いと思って、二人の家の近くまで迎えに来たら…思いっきりイチャついてるしねぇ…」


車の中でも千里は少し怒ってるみたい。


「来るのが遅かったのは、里桜が寝坊したから」


「ちょっ!春斗!」


「だって事実じゃん」


うっ…そうだけど…。



春斗に起こされるまで、熟睡してたのは、この私ですけど……。



「里桜、全く起きないんだよ。どんなキスしても」


えっ…。


キッキス〜〜!?


「春斗…私にキス……したの?」



春斗は笑いながら頷く。




「やだっ!春斗の意地悪!」



も〜!


「ほらほら、喧嘩しない!」


「そこ、非リア充がいること、忘れんなよ〜」


優花と水野くんが言う。


あ…そうだった…みんながいるの、忘れてた…。



「キスなんかしてねぇよ〜」



なっ!!


「騙しやがったな〜〜!!!」





「騙される方が悪いんだよ〜」




我ながら本当、ガキ丸出しのカップルだよ、私たち…。