「ごめん、お待たせ!」 今日は千里と優花と待ち合わせ。 私が待ち合わせ場所に着くと、二人は口々に言った。 「リオ、大丈夫…?」 「え…?」 「春斗くんと…」 二人も知ってるんだ…。 「うん、大丈夫」 私は笑顔でそう言った。 私は絶対春斗を悲しませない。 泣いたって、そのあと絶対笑う。 そう、決めたから。 「そっか。よかった…」 「だけど、辛くなったら言ってよ?」 千里、優花…。 「二人ともありがとう…」