「里桜、どうした?」 「…あ、なんでもない!」 ダメだ、ダメだ。 こんな風になっちゃ。 春斗を不安にさせちゃうよ。 「ならいいけどさ?」 「…うん」 「なんかあったら言えよ?」 「え?」 「ほら…なんか悩んでたりとか…さ?」 「うん…」 どうしよう、私…。 泣きそうだ。 「ごめん春斗!トイレ行ってくるね!」 私はそう言って、トイレで思い切り泣いた。