私のママは、仕事で海外にいたから、今日はとりあえず、おばさんが葵と夏生のことは見てくれると言った。 私は一人で、春斗の病室に入る。 「里桜、ごめんな」 私が病室に入るなり、春斗はそう謝った。 春斗の表情を見ていると、堪えていた涙が溢れそうになる。 でも、それをぐっと我慢するように、 「バカ春斗!なんでいつもいつも倒れるたびに謝るの!?そんな顔して謝らないでよ!私は大丈夫だから!ちっとも負担なんかじゃないし、謝って欲しいわけじゃないから!」 私はそう言った。