「『愛してる』、なんて、軽々しく言える言葉じゃないけどさ。俺は、堂々と言える。『里桜を愛してる』って…」 春斗…。 「"恋"なんて、淡い気持ちじゃない。 なんて、大人が聞いたら笑うだろうけどさ」 「私も春斗のこと、愛してるよ…。 "恋"じゃ足りないくらいに…」 私は泣きながら言った。 私たちは見つめ合い、唇を重ねた。 一回触れた唇が離れたとき、彼は言った。 「ーーーーーーー…」 私は自分の耳を疑った…。