君がいてくれたこと



そんな人形に、命を吹き込む声_


「優奈ッ...!」


その声は、


血相を変えて、病室に入ってくる、雅の声だった。


この声が聞こえた瞬間、何かが体を走った。



「あ...みや..び。」



さっきまで、何も残っていないかのような抜けがらの体が、



何かで埋まってくるような気がした。



そして、あふれ出す涙。