君がいてくれたこと



扉が急に開いて、看護師と医者が入ってくる。



「もう大丈夫ですよ。深呼吸してください。」


私をなだめるように、私に言う。





やめてよ。


そんな目で、私を見ないでよ。


遭われるような目で、見ないでよ。





「やめろッ...触るなぁぁッ..」


獣のようになった私は、叫び続ける。




「なんで?何で死なせてくれなかったのッ...」


その声さえ届いてないかのように、


看護師は何か薬を入れていく。


何でそんな淡々としているの。



私の苦しみなんか


この世に必要ないとでも言いたいように。