君がいてくれたこと




この一晩は、暗闇の中、泣き続けた。



少し日が昇ってきたときに、さらに自分の置かれた状況や


自分の姿が分かった。



傷だらけの自分を見た瞬間、投げ捨てられていた服を着て、


痛みを押し殺して、ふらふらと歩き始めた。



顔だけは何もやられていなかった。


誰にもばれないようにするためだと思った。



表に出たら、家までの行き方は分かった。


誰にも悟られないように、涙を止め、



私は再び歩き始めた。