君がいてくれたこと




自分からは動けず、私の腕が男につかまれた。


「痛ッ...」



その瞬間、複数の男がトランクに乗ってきた。


2~3人くらいの、30代くらいの男。


顔は暗闇ではっきり見えなかった。


ただ、唯一見えた外の景色は、路地裏。


辺りは倉庫しかなくて、人気はなく、たくさんの金属の棒や、


とにかく、たまり場のような場所だった。