君がいてくれたこと



「昨日、泣きすぎたかも。」

「あー。今日は、チーフに言っておくわ。休むって。」

「ごめん...。」


たぶんこれでは仕事にならない。

メイクじゃ、どうにもならなさそうだし。



「もう、離れないからね、優奈!」

「うん...!」


けど、この時は、雅とのことが、とてつもなくうれしかった。



もう、離れないんだって。


けど、


もう、『離れられない』んだって。