「あの時は辛かったけどさ、今はもういいの。」


どこか吹っ切れた表情の、雅。



「優奈、覚えててくれたんでしょ?ショップで働くこと。」


目がしらが熱くなる。


「それに、私とのこと、今言ったように思っててくれてたんだし、なにより、大好きな優奈がそれで幸せだったんだよ。」




だからいいの、というように、


雅はそう笑顔で伝えた。