君がいてくれたこと




午後12時30分


「ううーんっ!やっぱお母さんの料理美味しいっ」

「ほめたって、何も出てこないわよ」

「ばれた?」




やっぱお母さんといる時間は、ほのぼのする。




「あんた、和也君に迷惑かけてないでしょうね。」

「してないって!」

「ならいいけど、変なもの食べさせないでね。」


「...それは分かんない。」



お母さんは、一度だけ、ははっと笑って、



「じゃあ、お母さん食べたら帰るね。」



「あれ?今日何もないんじゃ?」



「ん?ちょっと用事で来ちゃって...」




お母さんの声が小さくなったことには気づかずに




「分かった。ありがとねー」



数分後、お母さんは帰って行った。