君がいてくれたこと




...それにしても遅いなー。


連絡したのは9時ごろだし、お母さんの家からここまで電車使えば、30分くらい。



現在時刻、10時。



さすがに心配になって電話しようとした瞬間、



ピンポーン



「あ、来た。」



すぐに玄関に向かいドアを開ける。



「お母さん!」

「ごめんなさいね、ちょっと電車混んでて遅れちゃった。」



「もう、心配させないでよね!」


お母さんはいつもの笑顔だった。






...でも、おかしかったことに、気づいていればよかった。