「泣くなよ...」



そう言って、私の左薬指に、指輪をそっとはめる。



「今日仕事休んで、買いに行ったんだからな。」


「うん、うんっ...」



涙が止まらない私に、和也の顔が近づく。



「んっ...」



優しい口付け。



「和也ぁっ...」

「愛してる。優奈。」



二度目のキスは激しくて。



「ん...んっ」



車の中で漏れる声。


和也の舌が、優しく私の舌をからめる。



「ああっ...んっ...」

「優奈、いやらしいからやめろよ、もっとしたくなる。」



その言葉に赤面する間に、また和也の唇が私の唇をふさぐ。



そうして、一日が終わった。