時は流れ、卒業の日。



「理沙ぁー...。」

「うわっ、ちょ、やめてって!キモいー!!」

「だってぇーグスッ..」

「もう、顔ひどいよー」



泣きながらも、どこか笑っている、私たち。

今も、あの事を忘れたわけじゃない。



けれど、おかげで私は、楽しい高校生活だった。


その楽しさは、雅の辛さと引き換えだったのにもかかわらず、



私は、楽しんでしまった。