君がいてくれたこと




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「う、わー...」


すごい、和也が連れてきたレストラン。



高級そのものって感じで...




二十歳の誕生日、亮太を思い出してしまった。





「和也、こんなとこ今日予約できたの!?」


小さな声で和也に問う。


「ん?ここ俺のお客さんの店でさ。ちょっと特別に」

「すご...」




席に座りメニュー票を見ると、ありえないくらいの値段。