君がいてくれたこと




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「113番、桐谷優奈さん、診察室前でお待ち下さい。」


ソファーで順番を待っていた私は、業務的な看護師の声に誘導され、診察室へ向かった。




熱はないしなー。



ただの疲労だと思うけど。




そう思いながら、順番を待っていた。