けれど、その闇の中に、一つだけ気付いたものがあった。 ふんわりと香る、懐かしい香り。 いつもなら、すぐに思い出せたはずの香り。 けど、なぜか記憶にかすれがある。 何の香り? 次は、そのことで頭がいっぱいになった。 。