君がいてくれたこと



「優奈、しっかり説明してよ。」

「違っ..私知らない。」



声が震える。


「じゃあ、どういうこと!?
 優奈がいない間に、有紗が消えて、優奈の部屋にいるって!優奈の仕業としか考えられないでしょ!?」



それには、答えられなかった。



理沙の言うとおりだもん。



でも、私が一番に何でか、聞きたいよ。


「どうせ、誰かにやらせたんでしょ!?鍵持ってるの優奈しかいないじゃん!?合鍵作ってやることくらい簡単でしょ?」

違う...


「違う!信じてよ!」

「信じられるわけないでしょ!?どうせ、私たち、嘘から始まった仲なんだしね。」



ドクンっ...


雅の光景がよみがえる。