君がいてくれたこと




約20分後、私の家に着いた。



理沙のほうをちらりと見ると、目があった。



怖い。理沙の目が。





「早くしろよ」


とでも言うように、私を睨んでいる。


「理沙、ほんとにわたし、知らな..」

「いいから、早く。」



私の言葉なんか聞きたくないかのような、冷たい言葉。



私は、駐車場に車を置いて、すぐマンションに向かった。