君がいてくれたこと



数日後、理沙が病院から家に戻る時、事件が起きた。




車の免許を持っている私が、理沙を家まで運ぶ手伝いをしていた。


「ごめんね、優奈。あいつ、仕事忙しいみたいで。」

あいつとは、理沙の旦那さん。

「いいよー!どうせ暇だったし。」



着々と病院の荷物を運ぶ。


「あ、優奈ごめん!ちょっと私先生と話があるから、有紗の面倒見ておいて!」


有紗は、理沙の赤ちゃん。


「おっけー、分かった。どのくらいかかる?」

「うーん、たぶん15分くらい。」

「はーい、んじゃあね」

「よろしくね!」



そう言って、理沙は有紗を私に預けた。