君がいてくれたこと



「雅、ありがとう」


そっと雅の手を握り締める。




「でも、大丈夫だから。」



そう言って、雅の手をそっと離す。




「ほんとに?」

「うん。」




しばらあく、沈黙が続いた後、


「明日は来る?」

「うん。」


その一言だけを残して、




雅を帰した。