5、6時間目が過ぎるのはあっという間だった。
5時間目いつもならねてしまう私が寝なかったのは珍しいことだった。
『やっぱりこの席になったからなのかな…』とポツリと呟くと
『柚乃なんか言った〜?』と帰り支度をしていた瀬里奈が話しかけてきた。
私は『ううん!なんでもないよ!』と返事をすると瀬里奈と一緒に下校し始めた。