キミのイタズラに涙する。



「へぇ、沙良ちゃん告白されたんだ!」


「もの好きもいるもんだな沙良に告るとか」


ほら、満くんと隆平までやってきたじゃんか。


「で、付き合うの?

どうするの!?」


楽しそうに聞いてくる梓に私は言う。


「いや、だってまだ全然先輩のこと知らないし

付き合わないけど……

でも知ってほしいって言われたから

それで好きになれたら付き合おうかなって……」


こんな話をする日が来るなんて

思いもしなかった。


絶対梓の方が先だと思ったのにな。


そんな事を考えていると、隆平は言った。


「なんだそれ、お前割と軽いんだな」