俺が今やることは逃げることじゃない。
目の前に困ってる奴がいるなんて、
今までどうでもいいことの1つで、
自分には関係ないと思ってた。
今はとても、
"関係ないこと"だなんて、
到底思えないんだ。
目の前にある、
"仲間の背中"
その背中がこんなにも大きく見えて
仕方ない。
…俺が求めてたものの1つは
きっとこれなんだ。
こいつらを助けて、
この先の可能性を幾つも潰して…。
自分の人生を考えての後悔なんて、
この喧嘩の後でいくらでもしてやる。
でもそんな後悔なんて、
ここでこいつらを見捨てたことの
後悔より対したことないだろ?
こいつらに背を向けるくらいなら、
俺はこの先の人生に背を向ける。
それくらいの決断をさせるこいつらは
本当に凄いな。
手を差し伸べてしまいたくなる何かが
確実にこいつらにはある。


