急に腕を引っ張られて
もしかして気づいたのかと思えば、
この男も気づいてなかったのか。
「なんで翠は連れて来たんですか…?」
「えっ、だって…こいつ路地裏で
たくさんの男を1人でやっつけたんだ!
皆に見せようと思って!」
そう無邪気に笑うこいつは
俺のことをただの物としか思ってねぇ。
「…用ないなら、俺帰る」
そう言って出口へ向かうと
すかさず掴まれた腕。
…こいつ……。
キッとそいつを軽く睨む。
「用あるよ!
ね?だから帰らないでッ!」
俺は用ねぇ。
「お願い!彩狼に入って!!」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…