ーキィィィ



少し音を立てて開いた扉。






その先に見えたのは男4人。






「……は?」




なんで俺ここに連れて来られたわけ?





よく見ればここに見たことのある奴が
1人。




「あっ、お前この間の…」



そいつも当たり前に俺に気づいたのか
声を出す。




飯島…?










「なになに?

羽の知り合い??」

そう興味津々に聞くのは
今だ手を掴むこの男。



そろそろ離せ

とその手を見ていると
それに気づいたのか、


「おい翠、手離してやれよ、なっ?」

そう優しそうに言う背の高い男。



その声にハッとしたのか
腕を解放された。



「あっ、ごめんね」

と俺の方が背が高いからか
上目遣いで謝るこいつ。



わざとじゃねぇと思うが…。







「ところで誰です?その方は」

そう敬語で話す、いかにも真面目そうな
ここが似合わない男が問いかける。





「ん〜?」


さっきまで俺の腕を掴んでいたこの男は
考える素振りを見せると…




「で、君誰だっけ?」

と振り返って言った。



そんなこいつに全員が呆れた様に
深い溜息を吐いた。











「…陣宮」



一応苗字だけ名乗る。





「陣宮…」



すると眼鏡の奴が俺の名前を呟いて
何か考え出した。














少しして思いついたのか、









「もしかして、陣宮 泪さんですか?」