ー数分後ー




「ゲ…」



思わずそう声を出してしまうほど驚愕。



そして嫌な予感。




俺が連れて来られたのは大きな倉庫。




ガヤガヤと音がする中、
嫌な予感が募って行く。



俺が呆然と眺めている中でも
やっぱりグイグイ引っ張るこの男を
ひどく恨めしく思う。


その可愛い顔さえ悪魔に見える。







ーガタンッ



そいつが大きな扉を開けると
目の前に広がったのは…







「「「こんにちは、翠さん!!」」」






予想していた通り、
こいつには似つかわしくない面子。



なんで俺がこんなとこに…。









「うん、おはよ〜」

と軽く返事をしたこいつはなおも
俺を引っ張る。


地味に腕が痛ぇ。






階段を上って手前にある
大きめな部屋の前へ行き、
扉を開くそいつ。


その目はなんだか嬉々としたものに
見える。




俺、マジでどーなっちまうんだ?